虫歯治療

虫歯とは

多くの人が経験したことのある「虫歯」。
虫歯は歯の表面についている「プラーク」と呼ばれる汚れが原因でできます。このプラークの中に含まれている細菌が「酸」をつくりだし、この「酸」によって歯が溶かされてしまうことで、はじめて虫歯ができるのです。
つまりは、歯に付着した「汚れ」をしっかりと落とすことが、虫歯予防の最大のポイントともいえます。虫歯は気が付いたら進行していることが非常に多いです。
一度虫歯になってしまった歯がもとの健康な歯に戻ることは初期の段階を除いてほとんどありません。少しでも早く発見し、すぐに治療を行えば、それだけ歯を長持ちさせることができます。
ご自身でのお口のケアはもちろんのこと、治療終了後には歯科医院で定期的に検診を受けることを当院ではおすすめしております。

虫歯とは

こんな患者さまは
ご相談ください

  • 歯がしみる
  • 歯が痛む
  • 歯が黒くなっている
  • 歯が欠けてしまった
  • つめ物、かぶせ物が
    外れてしまった

当院の虫歯治療への
取り組み

痛みを抑える優しい虫歯治療

ほとんどの方が歯医者に対して「痛いくて怖い」といったイメージをお持ちではないでしょうか。みなさんが歯医者が苦手だと感じる1番の理由が「痛み」ではないかと思います。
くろさわ歯科では、患者さまの「痛み」を最大限、緩和させるため、4つの取り組みを行なっています。

痛みを抑える優しい虫歯治療

表面麻酔の使用

まず、針の注射の麻酔をする前に、表面麻酔をします。注射を刺すときが1番痛みを感じる瞬間です。
表面麻酔によって、粘膜を麻痺させることで、注射針を刺す痛みを和らげることができます。

最新の注射針を使用

麻酔時の患者さまの痛みをさらに軽減させるため、従来の33Gのものから、より細い35Gの注射針を導入しました。
刺通抵抗値が従来のものよりも15%軽減され、針の太さも0.03mm細くなっています。

電動麻酔器の使用

当院では「電動麻酔器」を導入しております。
電動麻酔器は、麻酔液の注入スピードを一定に保つことができ、余計な圧力をかけずに麻酔を行うことができるため、痛みの軽減につながります。

治療後の痛みへの配慮

治療内容によっては、麻酔が切れた後に痛くならないように痛み止めを処方する場合がございます。
痛くなりそうだなと思ったら早めに飲むことで術後の痛みを緩和することができます。

拡大鏡を用いた治療

拡大鏡を用いた治療

くろさわ歯科では治療の際に拡大鏡を使用しています。拡大鏡を用いることで、肉眼の何倍もの視野を獲得することができ、より精度の高い治療が可能になります。
歯を削る量も、最小限に抑えることができ、虫歯の取り残しなどのリスクも軽減することができます。

できるだけ削らない治療

治療の際にはう蝕検知液を用いながら虫歯をとります。う蝕検知液とは、虫歯に感染した部分のみを赤く染める薬剤のことをいいます。
赤く染まった感染部を取り除くことで虫歯の取り残しの心配がなくなります。

できるだけ削らない治療

虫歯の進行と治療

C1

「C1」は、虫歯菌がエナメル質だけにとどまっている段階です。歯の表面に穴はあいていますが、痛みなどの自覚症状が現れることはありません。
舌で触った時に違和感が生じたり、食べ物が詰まりやすくなったりした場合は、エナメル質の虫歯が疑われます。

軽度の場合は、フッ素塗布やプラークコントロールなどの予防治療で経過観察することもあります。治療が必要な場合でもコンポジットレジン修復で簡単に治療ができます。

C1

コンポジットレジン(CR)

コンポジットレジンは白いプラスチック素材の詰め物のことを言います。略称で「CR」や「レジン」とも呼ばれ、ペースト状の素材を歯に直接盛り、専用のLED照射器で固めて詰める治療法です。

C2

C2

「C2」は、虫歯菌が象牙質にまで及んでいる段階です。エナメル質の虫歯とは異なり、冷たいものや甘いものがしみるようになります。また、歯質の欠損も大きくなることから、多くの患者さまがこの段階で虫歯に気付くこととなります。

コンポジットレジン(CR)

コンポジットレジンは白いプラスチック素材の詰め物のことを言います。略称で「CR」や「レジン」とも呼ばれ、ペースト状の素材を歯に直接盛り、専用のLED照射器で固めて詰める治療法です。

メタルインレー・
メタルアンレー

金属(金銀パラジウム合金)の詰め物です。
CRで埋めることのできない大きな虫歯や、奥歯のように力のかかる部分に用いられます。サイズによってインレー・アンレーと呼ばれています。型取りをして作製するため、数回の治療が必要となります。

セラミック治療

白い被せ物なので、美しい仕上がりと強度を兼ね備えたセラミックの詰め物です。修復範囲が大きい場合や奥歯のように力のかかる部分に用いられます。
最近では、治療済みの奥歯の金属を見た目が良くなるので、セラミックに詰め替える方も増えています。
※保険適応外の治療となります。

C3

「C3」は、虫歯菌が歯髄にまで到達し、歯の神経や血管を蝕んでいる状態です。「C3」は、虫歯全体の中で最も強い痛みや不快な症状が現れる時期ともいえます。歯医者嫌いの人は、この段階で痛みを我慢することができなくなり、歯科を受診するケースが多いといえます。

状態によっては神経を残すこともあります。しかし多くの場合、神経を取る処置である根管治療が必要となり、治療も複雑で修復範囲も大きくなってしまいます。
根管治療が済んだ歯は、最終的にかぶせ物(クラウン)が入る形となります。

C3

クラウン

虫歯が大きくて歯の神経を取り除いた場合、虫歯の範囲が広かった場合、つめ物では対応できない場合には歯の周りを一周削ってかぶせ物(クラウン)にする治療法があります。

C4

C4

「C4」では、歯髄が完全に蝕まれてしまっているので、痛みなどの症状は消失しています。歯冠部もほぼ崩壊しており、残っているのは歯根のみである場合が多いです。これを専門的には「残根状態(ざんこんじょうたい)」といいます。こうなると、治療をして元の状態に戻すのは困難であることから、多くのケースで抜歯が適応されます。

殆ど抜歯になる事が多いですが、歯を支えている骨や歯茎、噛み合わせなどの条件で抜かずに残せる可能性もありますので、担当医と相談しましょう。

虫歯の予防法について

虫歯リスクの軽減のために

虫歯の予防の為に大切なことは、毎日毎食後にきちんとしたブラッシングを行うこと。そして虫歯リスクの軽減です。虫歯リスクは磨きのこしだけではなく、食生活や不規則な生活時間でも高くなってしまいます。つまり食生活を見直して、規則正しい生活を送ることは健康の為だけではなく虫歯の予防にも効果的なのです。

とはいえ仕事の関係で、不規則な生活になりがちな方もいらっしゃると思います。そこで虫歯予防に推奨されている「キシリトール」のガムです。

虫歯リスクの軽減のために
キシリトールは虫歯菌の増殖を抑える

キシリトールは
虫歯菌の増殖を抑える

フッ素入りの歯磨き粉と併用することで、虫歯の予防を更に効果的にしてくれます。勿論キシリトール入りのガムなら何でもいいわけではありません。キシリトールの配合率が高いほど、虫歯予防の効果も高いと言えます。キシリトールは虫歯菌の増殖を抑えてくれる成分です。では虫歯予防効果のあるガムに含まれている、「リカルデント」はどんな成分でしょうか。

リカルデントとは、歯の再石灰化を助ける働きをします。つまり歯を強く、そして丈夫にしてくれる役割があります。

歯磨きと虫歯予防効果のある
ガムを併用

キシリトールとリカルデント。
両方が配合されているガムが、「より虫歯予防効果が高い」と言えるのです。市販のガムにもキシリトールとリカルデントが含まれたものは沢山あります。けれども配合率が高いのは歯科で購入することの出来るガムです。しっかりと虫歯予防をしたいのであれば、健診の際などに購入することがお勧めです。

ガムを噛んだからといって、すぐに効果が期待できるわけではありません。毎日継続して数回噛む必要があります。
またブラッシングを併用することが大切です。きちんと歯磨きをして虫歯予防効果のあるガムを併用しましょう。フッ素入りの歯磨き粉を使うとより効果的です。

歯磨きと虫歯予防効果のあるガムを併用