CTで歯根の精密診断
デジタルCTスキャンで通常のレントゲンでは見ることができない立体的な構造、たとえば歯の裏側の状況や平面の画像には写らない病巣を確認することができます。
自費 精密根管治療 |
保険 精密根管治療 |
|
---|---|---|
1回の治療時間 | 60〜90分 | 20分 |
治療までの回数 | 2〜3回 | 3〜4回 |
ラバーダムの防湿 | 使用又はミルアルファ | 不使用 |
CT撮影 | あり | なし |
マイクロスコープ | 高性能なものを使用 | 使えない |
治療具の破折 | 起こりにくい | 起こる事もある |
超音波根管洗浄機 | 使用 | 不使用 |
SAF(最近の根管形成機器) | 使用 | 不使用 |
成功率 | 96〜97% | 20〜30% |
自費 精密根管治療 |
保険 精密根管治療 |
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1回の 治療時間 |
60〜90分 | 20分 |
治療まで の回数 |
2〜3回 | 3〜4回 |
ラバーダム の防湿 |
使用又は ミルアルファ |
不使用 |
CT撮影 | あり | なし |
マイクロ スコープ |
高性能なもの を使用 |
使えない |
治療具 の破折 |
起こりにくい | 起こる事もある |
超音波根管 洗浄機 |
使用 | 不使用 |
SAF (最近の 根管形成 機器) |
使用 | 不使用 |
成功率 | 96〜97% | 20〜30% |
このように、自費と保険の根管治療には、多くの面で差があります。根管治療の成功率を高めるには、いかに無菌的で、精密な治療を、すみずみまで時間をかけて行うか、ということが重要ですが、保険治療の場合にはやはり、費用や時間の面において制限が多いため、そこまで行うことはできません。
保険診療は、全国どこでも治療費が均一で安価に受けられるというメリットがありますが、高度で成功率の高い治療を受けるのは難しいのです。
デジタルCTスキャンで通常のレントゲンでは見ることができない立体的な構造、たとえば歯の裏側の状況や平面の画像には写らない病巣を確認することができます。
根管治療では根管の内部という非常に細かい部分を扱います。そのため、肉眼で見える部分というのは限られており、見えない部分は手探りと勘で行われることが多いのが現状です。
当院では、高性能マイクロスコープを使用して根管内部を大きく拡大し、内部を広い範囲ではっきりと見ながら治療を行うことができるので、より精密な治療が可能となり、根管治療の成功率が飛躍的にアップします。
神経を抜く治療の際にも、歯の先までしっかりと神経を取り切り、隅々まで隙間なく無菌的に消毒し、緊密に根充する事ができるので、失敗による再治療(感染根管治療)のリスクを大きく減らすことができます。
「歯を失ってもインプラントがあるからいい」という考え方もありますが、やはりご自分の天然の歯にかなうものはありません。
また、インプラントを行うとなると、費用はもっとかかることにもなります。だからこそ自費精密根管治療というのは、それだけの価値がある治療だと言えます。
口腔内の粘膜や唾液中には約400種の細菌、そして何百億個の細菌が住んでいます。
根管治療を成功させるためには無菌的な環境で治療を行うことが大事であり、それを実現するためには、周囲から歯の中に唾液が入らないようにラバーダムという隔壁で防護する必要があります。
唾液が治療中の歯の中に入るのを遮断します。
精密根管治療においては、高度な設備や材料を用いることも大事ですが、最も大事とも言えるのが、歯科医師が高度な技術を持って、時間をかけて細かいところまで丁寧に、そして根気強く治療を行うことです。
殺菌作用の高いMTAセメントを使用することで、神経をできるだけ温存し、悪くなってしまった部分を再生させることができるので、歯をできるだけ長持ちさせることができます。
高性能な根管内超音波洗浄機を使うことにより、より奥の深いところまで洗浄でき、複雑な根管内をきれいにできます。
根管内の清掃の際には、しなやかな形状記憶合金の器具を使用することで、保険で使用する器具ではアクセスが難しい曲がった根管でも、すみずみまできれいに清掃することができます。
前歯 | ¥ 99,000 |
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小臼歯 | ¥ 121,000 |
大臼歯 | ¥ 154,000 |
前歯 | ¥ 121,000 |
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小臼歯 | ¥ 143,000 |
大臼歯 | ¥ 176,000 |
意図的再植術 | ¥ 165,000 |
CT | ¥ 11,000 | ¥ 11,000 |
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直接法レジンコア築造 | ¥ 27,500 | |
破折診断料 ※外科的診断の場合、外科的歯内療法の半額 |
¥ 33,000 | |
再診料 | ¥ 3,300 | |
仮歯作製代 | ¥ 5,500 |
治療の質が明らかに違いますので、保険治療と比べて、成功率が飛躍的に高くなります。
保険治療での平均成功率は30%前後程度とされていますが、精密根管治療なら95%以上にまで高めることができます。
治療の成功率が高くなりますので、その分歯の寿命も長くすることができます。
根管治療が不十分だと、歯根の先端に病巣ができるリスクが高くなりますが、精密根管治療を行うことで、そのリスクを下げることができます。
鼻の病気のイメージが強い蓄膿症ですが、実はその原因の約30%は歯科の歯の根尖病巣から来ています。
精密根管治療で根尖病巣ができにくくなることで、蓄膿症のリスクも下げられます。
自分の歯が長く残せるので、インプラントやブリッジ、入れ歯などの歯を補う治療をする手間がなくなります。
抜歯となりインプラントを入れるよりは、自費精密根管治療の方がはるかに治療費を安く抑えられます。
どんな高価な人工歯よりも、やはり、ご自分の天然の歯にかなう物はありません。
自費精密根管治療の治療後では、被せ物は健康保険の制約上、保険が適用にならず、自費となります。
精密根管治療は、保険が適用にならず、保険治療と比べると料金は高めになります。
1回の治療時間をたっぷりとって丁寧に治療を行いますので、お口を開く時間が長くなります。
平均60~90分くらいが目安です。
当院でも、できるだけ歯を長持ちさせるために精密根管治療を行っております。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
被せ物やコア(差し歯の土台になるもの)が入っていて、治療の際にその除去が困難な場合には、最後に歯を残す治療法として、「外科的歯内療法」があります。
日本の保険内で行われている外科的歯内療法は、主に口腔外科で行われる「根尖切除術」と呼ばれるものです。
この方法は保険適用ですが、成功率は高くなく、30%未満だと言われています。しかも歯根の先端を切除しますので、歯が短くなり、歯の寿命も短くなります。
一方、自費の米国外科的歯内療法(自由診療)の場合、成功率は85%~90%まで高めることができます。
また、自費外科的歯内療法では、ほとんど根尖を切除することはありません。
具体的には、根尖をなるべく切り取らず、根管が根尖部で外にでる部分を外から削り、封鎖して根管内の細菌を封じ込める、という方法を行います。
なぜ、こんなにその成功率の違いが出てしまうのでしょうか?
その理由は、治療で行う術式や使う器具、機材が全く違うからです。また、それに加えて、歯の根の先の切除量が違うから、というのもあります。
自費外科的歯内療法は、特殊な技術を必要とします。具体的には、熟練した歯内療法専門医として特別の訓練を積んだ歯内療法専門医のみが施術可能です。
またそれに加えて、高価な高性能マイクロスコープを使用するので、より精密に治療をすることが可能です。
自費外科的歯内療法は、ほとんどの歯科医院では行っていません。
当院では、本格的に大学病院等で歯内療法専門医コースを修了した歯科医師が行います。