
「どのメーカーのインプラントが自分に合っているの?」
インプラント治療を検討し始めると、必ずと言っていいほどこの疑問にぶつかります。
実は、インプラントは世界中に100を超えるメーカーが存在し、日本国内だけでも30種類以上が流通しています。素材・構造・表面処理・形状など、メーカーによって製品の特性は大きく異なります。
どのメーカーを選ぶかは、治療の長期的な成功に直結する重要な判断です。この記事では、主要メーカーの特徴と、選ぶ際に押さえておきたい6つのポイントをわかりやすく解説します。
ぜひ最後まで読んで、後悔のないインプラント治療の第一歩を踏み出してください。
インプラント選びで迷っている方へ
埼玉県桶川市でインプラント治療やメーカーの違いについて確認したい方は、くろさわ歯科ベニバナウォーク桶川医院へご相談ください。
治療方法やメンテナンスについて確認したい方にも向いています。
インプラントメーカーを知っておくべき理由
まず、なぜメーカーを知ることが大切なのかをお伝えします。
インプラントは一度埋入すると、基本的に長期間にわたって使い続けるものです。そのため、選んだメーカーがその後のメンテナンスや部品供給に大きく関わってきます。
メーカー間に互換性はありません。
インプラント体(顎骨に埋め込む部分)とアバットメント(上部構造をつなぐ部品)は、同じメーカーの製品でなければ組み合わせることができません。転院した際も、同じメーカーを扱う歯科医院を探す必要があります。
シェアの高いメーカーの製品を使用していれば、引っ越し先でも対応できる歯科医院を見つけやすくなります。これは長期的な安心につながる大切な視点です。
また、クリニックによって取り扱いメーカーが異なる点も重要です。事前に「どのメーカーを使用しているか」を確認することが、治療の質を見極める一つの指標になります。

世界の主要インプラントメーカー4社の特徴
インプラントの世界には「4大メーカー」と呼ばれる存在があります。
世界的に高い信頼を得ているトップ4社は、ストローマン・ノーベルバイオケア・アストラテック(デンツプライシロナ)・ジンヴィ(旧ジンマー・バイオメット・デンタル)です。特に最初の3社は「3大メーカー」とも呼ばれ、世界シェアの大部分を占めています。
ストローマン
スイスのバーゼルを本拠地とする、世界シェアNo.1のインプラントメーカーです。
最大の特徴は、長期使用に耐える高い耐久性と、骨との結合のしやすさです。世界的なインプラント学術団体であるITI(International Team for Implantology)と提携し、臨床研究や製品開発に継続的に取り組んでいます。表面処理技術において骨との結合性が高く評価されており、多くの歯科医師から信頼を集めています。
スウェーデンの社会保険庁による大規模調査では、短期においてストローマン社が他社に比べ喪失率が低いという結果も出ています。長期においてもノーベルバイオケア・アストラテックと並び、高い生存率を示しています。
ノーベルバイオケア
スウェーデン発祥、現在はスイスに本拠地を置く老舗メーカーです。
骨と結合するインプラントを世界で初めて製品化したパイオニアとして知られています。「オールオン4」という技術の普及に貢献したのも同社です。複数本のインプラントを活用してさまざまなケースに対応できる革新的な技術を持ち、今もリーディングカンパニーとして業界を牽引しています。
アストラテック(デンツプライシロナ)
もともとスウェーデンに本社があり、現在はアメリカのデンツプライシロナ社の傘下となっています。
一般的にインプラント埋入後に起こりやすい周辺骨の吸収を抑える設計が特徴とされており、骨との密着性を重視した製品設計が評価されています。
ジンヴィ(旧ジンマー・バイオメット・デンタル)
アメリカを拠点とするメーカーで、4大メーカーの一角を占めます。整形外科分野での技術を応用した製品開発に強みを持ち、幅広い症例への対応力が特徴です。

インプラントの種類と構造を理解しよう
メーカーの違いを理解する前に、インプラント自体の構造を知っておくことが大切です。
2ピースタイプと1ピースタイプ
インプラントは構造の違いによって「2ピースタイプ」と「1ピースタイプ」に分けられます。
現在の主流は2ピースタイプです。インプラント体とアバットメントをネジで連結させる構造で、患者さんの口腔内状態や治療方針に合わせた柔軟な対応が可能です。接続部分の形状によって必要なアバットメントが異なるため、メーカーごとに専用パーツが必要になります。
素材の違い
インプラントの素材は主に以下の種類があります。
- チタン合金:骨との結合性が高く、長期的な安定が期待できる主流素材
- チタン・ニッケル合金:形状記憶機能を持ち、任意の形状に成形できる特徴がある
チタン合金は生体親和性が高く、骨との結合(オッセオインテグレーション)が得られやすいため、多くの主要メーカーで採用されています。
表面処理の違い
インプラントの表面処理は、骨との結合速度や安定性に大きく影響します。
各メーカーが独自の表面処理技術を開発しており、これがメーカーごとの大きな差別化ポイントになっています。ストローマン社の表面処理技術は、骨との結合しやすさにおいて特に高い評価を受けています。

インプラントメーカー選びの6つのポイント
では、実際にメーカーを選ぶ際に何を見ればよいのでしょうか。
歯科医師として日々インプラント治療に向き合う中で、患者さんに必ず確認していただきたい6つのポイントをまとめました。
ポイント1:耐久性と長期実績
インプラントは「一生もの」の治療です。
長期臨床データが豊富なメーカーを選ぶことが、将来の安心につながります。ストローマン・ノーベルバイオケア・アストラテックの3社は、長期においても高い生存率が示されており、それ以外のメーカーとは大きな差があることが調査でも確認されています。
ポイント2:骨との定着率(オッセオインテグレーション)
インプラントが顎の骨としっかり結合するかどうかは、治療成功の根幹です。
オッセオインテグレーション…
インプラント体が顎骨と生物学的に結合する現象のことです。この結合が不十分だと、インプラントが脱落するリスクが高まります。
各メーカーの表面処理技術がこの定着率に直結します。科学的エビデンスに基づいた表面処理技術を持つメーカーを選ぶことが重要です。
ポイント3:審美性への対応力
前歯など目立つ部分のインプラントでは、見た目の自然さも重要な選択基準です。
上部構造(被せ物)の素材や形状の選択肢が豊富なメーカーは、審美的な仕上がりにも対応しやすくなります。患者さんの骨の状態や治療目的に合わせた選択が求められます。
ポイント4:患者への負担の少なさ
手術時間・術後の痛みや腫れ・回復期間など、患者さんへの身体的負担も大切な視点です。
メーカーの設計思想によって、埋入のしやすさや術後の安定性が異なります。また、ガイドシステム(手術ガイド)に対応しているメーカーは、より精密で低侵襲な手術が可能になります。
ポイント5:メンテナンスのしやすさと部品供給の継続性
インプラントは埋入後のメンテナンスが欠かせません。
世界的にシェアの高いメーカーであれば、転居後も対応できる歯科医院を見つけやすく、部品供給も長期にわたって安定しています。マイナーなメーカーの場合、将来的に部品が入手困難になるリスクも考慮が必要です。
ポイント6:固定のしやすさと術者の習熟度
どれほど優れたメーカーの製品でも、術者がそのシステムに習熟していなければ本来の性能を発揮できません。
担当歯科医師が豊富な使用経験を持つメーカーの製品を選ぶことが、治療の成功率を高める上で非常に重要です。「どのメーカーを何症例使ってきたか」を確認することも、歯科医院選びの大切な視点です。
「良いメーカーの製品を、習熟した術者が使う」——これがインプラント治療成功の本質です。

日本で流通するその他のメーカーについて
4大メーカー以外にも、日本市場にはさまざまなメーカーの製品が流通しています。
国内メーカーとしては京セラ・松風バイオフィックスなど、アジア系メーカーとしては韓国のオステム社などが知られています。これらのメーカーは比較的新しいものが多い一方、日本人の顎の骨のサイズに合った製品設計という利点もあります。
一方、欧米系の老舗メーカーは臨床例が豊富ですが、日本人にはサイズがやや大きいケースもあります。
国内で流通している製品は厚生労働省の認可を受けています。
ただし、患者さんの承諾があれば未認可の海外製品を使用することも可能です。その場合はメリット・デメリット・リスクについて十分な説明を受け、慎重に判断することが大切です。
「格安インプラント」をうたう広告も見かけますが、体内に長期間埋め込むものだからこそ、品質と安全性を最優先に考えていただきたいと思います。
くろさわ歯科ベニバナウォーク桶川医院のインプラント治療
当院では、世界シェアNo.1のストローマン社製インプラントを採用しています。
長期臨床データに裏付けられた高い耐久性と骨との優れた定着率が、ストローマンを選ぶ最大の理由です。患者さんに長く安心して使っていただけるインプラントを提供したい——その思いが、この選択につながっています。
充実した事前検査と治療の流れ
インプラント治療の成功は、事前の診断精度に大きく左右されます。
当院では歯科用CTを導入しており、顎の骨の状態を細部まで3次元の立体で確認することができます。通常のレントゲンでは把握しきれない骨の厚みや神経の位置を正確に把握した上で、治療計画を立案します。
事前検査はレントゲン・CT・口腔内模型検査の3つを実施。カウンセリングから埋入手術・骨結合待機・上部構造装着・メンテナンスまで、体系化された治療の流れで安心して治療を受けていただけます。
難症例にも対応できる体制
「他院でインプラントは難しいと言われた」という方からのご相談も、当院では積極的にお受けしています。
骨造成にも対応しており、顎の骨が不足している場合でも諦めずにご相談ください。また、複数本の歯を失った方向けに1日で仮歯まで装着が可能なオールオン4にも対応しています。
院長は日本口腔インプラント学会会員・ICOI(国際口腔インプラント学会)所属のほか、2017年にはマロクリニック東京でAll-on-4コースを修了しています。難症例への対応経験を積み重ねてきた実績があります。
料金体系(税込)
- 診査診断料:33,000円
- CT撮影料:22,000円
- 1次手術:275,000円
- 2次手術:55,000円
- ガイド:66,000円
- 上部構造:220,000円
初診時の費用は健康保険3割負担適用でおよそ3,000円〜5,000円です。
2026年1月より自費診療の一部について料金を改定しました。より良い治療環境の維持と、質の高い医療の提供を継続するための改定です。詳細はお気軽にお問い合わせください。

まとめ
インプラントメーカーの違いは、素材・構造・表面処理・形状など多岐にわたります。
選ぶ際の6つのポイント——耐久性・定着率・審美性・患者負担・メンテナンス性・術者の習熟度——を総合的に判断することが大切です。
世界的に実績のあるストローマン・ノーベルバイオケア・アストラテックの3社は、長期的な安心という観点から特に信頼性が高いと言えます。
ただし、どれほど優れたメーカーの製品でも、担当歯科医師の技術と経験が伴ってこそ最大の効果を発揮します。
インプラント治療を検討されている方は、まずは信頼できる歯科医院でのカウンセリングから始めてみてください。
くろさわ歯科ベニバナウォーク桶川医院は、埼玉県桶川市のベニバナウォーク桶川1階にあります。桶川駅から徒歩15分、年中無休・土日祝日も診療しており、WEB予約にも対応しています。桶川市・北本・上尾周辺でインプラントをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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くろさわ歯科ベニバナウォーク桶川医院
埼玉県桶川市ベニバナウォーク桶川1F
年中無休・土日祝日も診療/WEB予約対応
著者情報

くろさわ歯科 院長
黒澤 秀一
治療に対する不安やご希望に寄り添いながら、一人ひとりに合った治療を大切にしています。歯や歯ぐきの不調は、食事や会話など日常生活の質に大きく関わるものです。お口の健康は身体だけでなく、気持ちの面にも影響するため、患者さまが安心して通える環境づくりを重視しています。
歯科治療に対して「痛い」「怖い」といったイメージをお持ちの方にも配慮し、丁寧な説明と負担に配慮した診療を心がけています。勤務医時代には1日200人以上が来院する歯科医院で多くの症例を経験し、診断・治療計画・技術を積み重ねてきました。これらの経験をもとに、患者さまそれぞれの悩みに合わせたオーダーメイドの治療をご提案しています。
「歯科を人生をより良くするためのパートナーとして感じていただきたい」という想いのもと、日々診療に取り組んでいます。
経歴
・日本歯科大学 生命歯学部 卒業
・利根歯科診療所 勤務
・黒沢歯科クリニック 勤務
所属学会・資格
・日本顎咬合学会 認定医
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯科医師会 会員
・日本スウェーデン歯科学会 認定医
・歯科医師臨床研修 指導医
患者さまの満⾜度調査を実施しております。
少しでも患者さんにとってより良い⻭科医療を提供するため、第三者機関のNPO法⼈ ⽇本⻭科医療評価機構に依頼をし、患者さんの満⾜度調査を⾏っています。患者さまの率直なご意⾒をいただき、改善すべき点は真摯に 受け⽌めていきたいと思っております。
当院には患者さまの個⼈情報は⼀切伝えられませんので、是⾮、皆さまの忌憚のないご意⾒をお聞かせください。NPO法⼈ ⽇本⻭科医療評価機構の調査結果は以下バナーよりご確認ください。
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